立てこもり事件から1週間後…
桃香:お待たせっ!いやー、まさか雄斗からデートのお誘いが来るとは思わなかったよー
雄斗:出かけの誘いだっての。それに誘いはキルアからだ
桃香:もー、冗談だって!キルアさん、先週の事件は助けていただきありがとうございました!
キルア:私は大したことは出来なかったよ。あの事件は稲垣君のお陰だからね
桃香:いえ、キルアさんがいなかったら事件解決出来ませんでしたし…
キルア:ふふっ…ありがとう
雄斗:事件の話はもういいだろ?今日1日遊び尽くすんじゃなかったのか?
キルア:そうだね。ところでどこへ連れて行ってくれるの?
桃香:それは、行ってみてからのお楽しみにって事で!それではレッツゴー!
雄斗:ハイハイ…
目的地に到着
桃香:遊園地、到着!
雄斗:何で遊園地だ?
桃香:ここんところあんまり行ってなかったらね
雄斗:今年受験生だから行かなかったのか
桃香:そういうこと!というわけでキルアさん、最初はアレ乗りましょう!
キルア:ジェットコースターか、久しぶりだな
桃香:キルアさんも遊園地に行ったりするんですか?
キルア:高校の時に仲のいい友達2人と一緒に行ったんだ
桃香:そうなんですね!
キルア:さて、コースターに乗ろうか!稲垣君も乗る?
雄斗:俺はいい
キルア:もしかして絶叫系は嫌い?
桃香:あ、絶叫系は大丈夫なんですけど、周りの人がうるさく騒いでいるのが一番嫌いみたいで…
キルア:随分と変わった理由だね…
ジェットコースターを楽しむ桃香とキルア
次はゲームコーナーに行く事に
桃香:お次は…おっ!『白熱!ガンシューティング』だって!こういうのは雄斗が得意だよね!
雄斗:得意っていうか…
キルア:じゃあ私と対戦しようか!
キルア:事件でいざという時に使うから訓練所で銃の扱い方を練習したよ
桃香:流石探偵…!
雄斗:それじゃ、始めるか
キルア:気合い充分だね。私も本気でいかせてもらうよ!
『READY…?GO!』
2分後…
『GAME SET!DRAW』
桃香:凄い…!2人とも同点スコアで引き分けだよ!?
キルア:いやー驚いたよ、流石事件で活躍しただけあるね
雄斗:別にそんなんじゃねぇよ
桃香:よーし!次は…
それから色んなアトラクションを楽しむ3人
そして夕暮れが近づき、最後のアトラクションに乗ることに
桃香:やっぱ最後は観覧車だね!流石に人多いけど
雄斗:ゆっくり待てばいいさ
そして順番が来て観覧車に乗る3人
雄斗:お前、観覧車乗るときいつもそう言うよな
桃香:いいじゃん!本当の事だし!
キルア:うん、本当に綺麗だ…
雄斗:……。
俺はふと思う。この街にはいつも平和というものは存在しない。けど、今この瞬間だけなら平和って思ってもいいよな
桃香:雄斗、キルアさん、一緒に写真撮りましょう!
雄斗:何だ、思い出として残すのか?
桃香:それもあるけど、こうしてキルアさんと知り合えて遊べて嬉しいから1枚撮りなって!
キルア:いいね!観覧車終わる前に早く撮ろうか
雄斗:…分かった
帰り道
キルア:今日は本当にありがとう。とても楽しかった
桃香:よかった!キルアさんが楽しめたのなら何よりです!
ゴオオオオ…(夕空が急に暗くなっていく)
雄斗:ん?急に空が暗くなった…?
キルア:!?まさか…!
ズドオオオオン!(突然雷が落ちる)
桃香:うわっ!雷が落ちてきた!?
雄斗:しかもどんどん落ちていくな…
キルア:あいつか…
雄斗:何か知っているのか?
キルア:…あぁ、世界の崩壊を始めようとする気だ
雄斗:…は?
桃香:キルアさん、もしかして冗談言ってますか…?
キルア:こんな時に冗談は言わないよ
雄斗:世界の崩壊って言ってたな。何でそんな事が分かるんだ?
キルア:その前に何故私はこの街…いや、この世界に来たのか知っておいてほしい
桃香:この世界…?
雄斗:まさか別世界から来たとでも言うのか?
キルア:…そうだよ
キルア:私は世界崩壊を止める為、とある人物を探す為にこの世界に来たんだ
Next Episode…「2章ライオル編 1話」